8:16時間ダイエット
痩身のために努力する気持ちなどさらさらないので、ダイエットという文字を見るとうんざりしますが、昨日の「主治医が見つかる診療所」のこの8:16を視て、思うところがありました。
10年選手の糖尿人であるわたしは6年前に病院の栄養指導に見切りをつけ、糖質制限食に切り替えて、どんどん症状が改善しました。糖質制限食は、コメメンパンのつまりは穀物を避けて、その分のエネルギー元をラード・ヘッド・チーズ・バターなどの動物性脂肪、オリーブオイル・ココナッツオイルなどの良質の植物油などの脂質から摂る食事療法です。
糖質制限食を続けると、驚くことに空腹感を感じなくなります。駱駝のコブではないですが、体脂肪がエネルギー源なのですから、ちょっとやそっとでは空腹を感じることはないということのようです。駱駝のコブならぬわたしのお腹にはありあまるエネルギーが貯蔵されています!
穀物などの糖質を摂ることで上昇する血糖値は、インスリンの追加分泌の結果下降し、低血糖になります。健常者はそれほど下がらないのですが、糖尿人は血糖上昇と追加分泌のタイムラグが生じるのです。すると食欲スイッチが入るようです。
つまり糖質摂取を減らし、脂質からのエネルギーで体が動くようになると、血糖値のアップダウンはおだやかになり、食欲スイッチは入らないので、感覚的にも空腹感は感じなくなるということでしょうか。
そのためもあって、糖質制限食をある程度の期間続けている方々には1日1食の人が少なくありません。1日に3食食べる必要がないのです。もしかしたらもともとのヒトの生活は1日1食だったのかもしれません。日本でも1日3食になったのは江戸時代からと言われていますし。
長い前置きとなりました。8:16時間ダイエット。これは食物を摂取する時間を8時間以内として、あとの16時間は腸を休めるというやり方です。腸内環境がよくなり全身が健康になるといいます。言い換えれば16時間のプチ断食を毎日するような生活なんだそうです。16時間のプチ断食の間にはバターコーヒーがいいよというお勧めもありました。
そこで思い出したこと。わたしも糖質制限食に切り替えてから、いつのころからか、朝はコーヒーをすするぐらいで、夕方になって仕事が一段落したところで食事を摂るのが習慣となっていました。その時間がだいたい16時。そしてスポーツクラブで汗を流したりして、就寝前にお茶やワインや発泡酒とともにナッツやチーズを食べる生活です。つまり16時~24時の約8時間にわたしの食料摂取は入っていて、あとの16時間はバターやココナッツオイルいりのコーヒーを飲む程度なのです。ダイエットのつもりはなかったものの、この8:16を図らずも実践していたということでありました。
痩身効果は全く!!認められませんが、血糖値は安定し、HbA1cは6年間ずっと適正値からはみ出ることはなく、体中の臓器はほぼ健康状態となり、昨年ついに卒薬となった背景にはそれもあったかな…..と思いました。
昨日の番組では、この8:16時間ダイエットとローカーボダイエットを対比していたのですが、対比しなくても、ローカーボを8:16でやればなおいいんじゃない? と思った次第です。
無駄に長い文章で申し訳ありません。