アメリカ生まれの帝国海軍輸送機

旧大日本帝国海軍零式輸送機終戦連絡機
この機体をみて、あれ?これ見たことあるかもと思った人は少なくないと思います。そうこれは米ダグラス社のDC-3と同じものです。第二次大戦後に日本の航空会社でも旅客機として採用していましたから、実際に搭乗された方もいらっしゃるはずと思います。

零式輸送機は第二次大戦前に旧海軍がライセンスを取得して国内で生産した機体です。第二次大戦終了まで帝国海軍の主たる輸送機でした。DC-3とはエンジンなどが違っていますが、ご覧のとおりDC-3そのものです。

米国生まれの輸送機を正式採用しつつ、米国に宣戦布告しなければならなかったその当時の苦しい状況が感じ取られます。戦争を起こしたからいけないんだと単純明快な反対論を述べる人は少なくないのですが、実際にその時代にあった人々に他の選択肢があったのかどうかと思います。
先日放映されたトラトラトラ!でも天皇が和歌を読むことで戦争回避の意志を表したことや、以前放映されたNHKの特集番組でも軍指導者を含め当時の日本のリーダーの誰もが米国との戦争などありえないと考えていたことが記録として残っています。

終戦を記念する日を迎え、「平和の大切さ」を主張することは当然で大切なことですが、戦争は平和を望むお互いの国の間で起きることをも心を鎮めて考えていきたいと思います。

身近な問題としては、竹島問題があります。韓国が実効支配しています。金浦空港のショッピングモールの通路にはこの島の立体模型が設置され、「独島は韓国の領土」と主張しています。実効支配が問題だという声もあるわけですが、過去には韓半島全体を日本が実効支配していた時期もあるわけですから、これが正しい・あれが正しいといっても、説得力に欠けていて、ちっとも納得出来ないのです。
オスプレイ配備の問題にしても、基地化から脱却したい沖縄の人々の思いは痛いほどにわかるのですが、国益というか極東の平和維持の上ではオスプレイ以上に合致したものは見当たらないことも事実と思います。

機体を白く塗り、日の丸を塗りつぶして緑の十字架を記した終戦連絡機は、平和の訪れを告げる福音のつばさであったと思います。

結論のでないことばかりですが、終戦を記念するこの日、平和を願いつつも、望んでいない戦争に踏みこなければならなかった人々の心情をも考える時としたいと思います。

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