ゆるゆるの涙腺が

最近読んだ小説で気に入ったものがこの2冊。どうしても同じ作家の作品ばかりになる傾向があり、小説を購入する際にはこれまで読んでまた読みたいと思った作家の作品とともにまだ読んだことのない作家の作品を一緒に購入することにしている。だから本は最低5冊、多い時には20冊ほどを一度に購入する。あとは積んでおいて、気分で読んだり読まなかったり、だからただでさえ狭い家の中がますます狭くなってしまう。

陽だまりの彼女は、反則の塊のような本で、はじめから沢山の伏線が張られ、しかけがあちこちにあるんだけれど、読み進める過程ではなかなかそこには思い至ることが得ないだろう。ただ主人公(ってどっちだろ)、彼女がとってもいじらしくてなんとかしてやりたい思いでいっぱいになる。ハッピーエンドにしてくださいとお祈りしたくなる思いとは裏腹にいっぺんに地の底に突き落とされた気分になったり、最後にはこれはもうスーパーなハッピーエンドっつうかエンドしないでずっと先までコンティンニューネクストになってしまう物語だ。舞台の半分はぼくの住む千葉県北部東武東上線沿線だ。灰色のプロペラ機なんて今日も頭の上を飛んでいるっつうの….

それから レインツリーの国 ネタバレは避けたいところなので、とても書きにくいけれども、当たり前が実は双方にとって当たり前ではないということ。平等は権利だけれでも、権利と定めなければならないほどに、環境や条件や資質といったようなものはもともと平等でなどなく、機会も均等には与えられない。神様どうして….っていいたくなるところだけれども、そこにひとりひとりオーダーメードの人生を生きるぼくらがあるのかもしれない。

めんどくさいけど…好きという思いは、難しいや危うさがあるけれど、とっても価値のある思いだと思う。好きは感覚であり感情なのかもしれないけれども、このことばを思うときには現在の状態というよりは、これからへの意志があるとぼくは思った。

ところで、もうすぐ還暦を迎えるじいさんがこんな初恋物語に心ときめいていていいのかしらんと思ってしまう。老いの一徹の方が涙腺ゆるゆるよりかっこいいんだけどなぁ。

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